Woody Contest 7 木造住宅部門 御陵の「京」の住まい

第7回ウッディ・コンテスト2023の木製家具部門への応募作品。
実際の敷地、実在するハウスメーカーの工法の範囲で、建売でありながら御陵の地に馴染む京都らしい住宅が作れることを提案し、それをそのままコンペに応募したもの。

 

町並みをつくる家
現代の住宅において駐車スペースの確保やハウスメーカーによる制限のある工法で、短時間のうちに建設可能な京都の町並みをつくる京町家を提案したものである。

 

密集市街地におけるゆとりと拡張性
隣地との隙間がなく、間口の狭い土地に建つ2階建の住宅において、ゆとりと明るさを確保するため、2階にLDKやユーティリティを配置し、1階に寝室を置いたプランとした。2階に自然光を十分に取り込める坪庭、トップライトとロフトを設けて、縦方向に伸びやかな空間を作りつつ、寝室のある1階は、家族構成や健康状態が変わった将来、夫婦が階段を上がらずに生活できるように改修可能な構造とし、または仕事のために作業場をつくったりすることもできる、拡張や変化を受け入れられる構造となっている。

 

家族が永く住み続けられる
「家族が永く住み続けられる」というコンペのテーマに対し、1つの家族のライフスタイルの変化に選択肢を持たせた設定をプランニングに落とし込み、健康状態や家で働らくことを想定し姿を変えることができる家の提案とした。

設計情報

竣工
2023年Unbuild
場所
京都府京都市
用途
建売住宅
規模/構造
99㎡ 2階建/木造
設計
GARO Architectと共同提案
施工