「木造のたてもの」がほしい
理事長の「園に木造の建物があったらいいな」という一声から、園庭のトイレを木造で建てるための法的な条件整理が始まった。コンクリートや鉄骨にはない感覚的なものを園庭にもうけることで、安心感や自然を感じるようにしたいとの想いから、木が露れるようなデザインとした。
外トイレじゃない、親しみと遊びのあるフォリー
園庭ですぐに使えるトイレという目的以外に、せっかく木造でつくるなら、もっといろんな意味や機能をこめよう、となり、怖くないトイレ、園庭のシンボル、夏の日除け、休憩所、保護者の観覧席、プランター置き場、手洗い場、ままごとの場、広場とつながる自然、などのテーマを詰め込んで設計をした。どんぐり広場、渡り廊下、砂場とのつながりを大切にし、保育所まんまるの木のおうちのデザインを持ち込み、新園舎と一体的でシンボリックなフォリーとなり、こどもたちのお気に入りの場所となった。