JR日岡駅は、日岡神社、日岡御陵、日岡山公園の最寄駅であり、風土記の道が様々な観光拠点を結んでいる場所に位置します。これらの重要な拠点と日岡山公園の運動施設等、様々な先進的な取り組みが進められていましたが、先行して建て替えられた無人の新駅舎がいささか寂しいものとなっていました。
元々はプレファブトイレ棟の設計業務でしたが、周辺の重要性や旧駅舎への市民の思い入れ等から、無人駅舎や全面の広場等との一体的な景観をつくるため、木造の建物とし、ただのトイレではなく散歩の休憩や電車の待合など、日常的に快適に過ごせる居場所づくりの提案をさせていただいたところ、市の担当者の熱意もあって副市長、市長まで提案がとどき実現へ向かうこととなりました。
限られた予算の中で、以下のテーマで設計デザインを行いました。
1 新駅舎と一体的かつ連続性を感じさせる大屋根の空間
2 鉄道を楽しみながら、多様な過ごし方ができる
3 建物でありながら広場でもある
4 他にはない、鉄道を身近で感じるみんなの居場所
大袈裟でない、町のスケールにあったもの、感覚にあったものを目指したので、完成後にこの駅を訪れる人や近隣の人たちが快適に、自然体で利用してくれるといいなと思います。
